就任のご挨拶

私は筑後市の小さなお葬式屋さんの長男として生まれました。

私の住む家が自宅と事務所を兼ね備えていて、幼心に当時の

社員さんや業者さんらしき人???

色んな人が来ていたことを思い出します。

 

まだまだ、その頃の葬儀事情は自宅でのお葬式が主流で

社員さんがお棺を組み立てたり、大きな花輪を組み立てていたり、

自宅の倉庫には沢山の祭壇道具がおかれていたりして、良く色んな

物を遊び道具にしていた事を思い出します。笑

 

正直、小学校からの学生時代は実家がお葬式屋さんという

現実が嫌で嫌で…中学・高校は好きな音楽をしながら

遊び惚けてやりたい放題でした。

 

高校を卒業するあたりから音楽の道へ進みたいという気持ちもありましたが

どこかで長男という気持ちが芽生え、今の会社を自分が継がなかったら

どうなるのか？？？

そんな気持ちもありながら中途半端な気持ちで会社へ入社することを決めました。

 

会社へ入ったのが20歳。

まだまだ気持ちが浮ついた気持ちで、好きな音楽もやりながら遊び惚けていました。

そして、縁あって24歳で結婚。現在では3人の子どもに恵まれました。

 

勉強のためにと地元の各団体へ入会してたくさんの勉強をさせていただきました。

特に社会に出たことがない私にとって、時に叱咤してくれる先輩もいましたし、

20代後半頃から少しずつ会社に対する責任感も芽生え、30代にかけては27歳の

時に入会した（一社）筑後青年会議所に入って宗教信者のように毎日毎日が

JC、JCしてました。汗

 

しかしその表とは裏腹に、自分の会社は時代の葬儀スタイルも様変わりし業績は

がた落ち。今後会社はどうなるのか？不安や迷いと葛藤しながら30代を過ごした

ように思えます。

 

40歳で筑後青年会議所を卒業して、また色々な会に所属しながらふり返れば

たくさんの経営者の先輩、仲間、後輩に恵まれているなと今、心から思っています。

 

私の会社においても今は亡き祖父が立ち上げて、2代目の親父が支え、今となっては

(株)博愛社は「俺の会社」と胸を張って言える気持ちとなり

 

令和3年4月

株式会社　博愛社　3代目の代表取締役として就任致します。

 

コロナで全ての事が様変わりし、なんの商売においても本当に厳しい状況です。

先行きの見えない不安はつきませんが、

こんな時代だからこそ一生懸命やりきるしかありません。

 

こんなことを書くような柄でもありませんが・・・

 

そんな思いを込めて就任のご挨拶とさせて頂きます。

 

今後ともご指導よろしくお願いします。

 

令和3年4月

 

株式会社　博愛社

セレモニーホール合掌殿

 

代表取締役　田　中　洋　輔.